手戻りなしの要件定義実践マニュアル

手戻りなしの要件定義 実践マニュアル要件定義フィーズに参加することになったので、少しおさらいをしてみることにした。
このフェーズは色々な考え方があるので、ひとつのサンプルとしてこの本を選んだ。
「全員が納得する合意形成のスキル」のような会議運営のノウハウなど、理屈ではなく、経験から得られる知恵が紹介されている。
要件定義の成果物サンプルがついているのも嬉しい。

この本では、要件定義で決めるべき要件を以下としている。
1.システム化方針
2.解決すべき課題
3.課題解決策
4.新しい業務の仕組み
5.システム要件
6.後続作業計画

それぞれのフェーズの進め方や運営上のノウハウがいくつか紹介されているが、私が気になった・利用してみようと思った考え方・方法は次のものだ。

現状問題の収集と整理でアンケートカードを活用する。
アンケートカードを事前に記入し、会議に持ち寄ってもらう。
アンケートカードに記入するのは、問題、影響、原因、願望である。
事前に記入することで、参加者はよく考えることになり、コーディネーターは正確かつ効率的に理解できる。
アンケートカードは、メンバー間での量のバラつきを抑えるために、一人3件までとする。

解決策の収集時には、以下のどれに影響があるかを念頭に置いて考える。
1.業務プロセス
2.システム内容
3.制度・ルール
4.組織・担当
5.設備・機器

ヒアリングの場で役立つ7つのワザ
1.オープン質問とクローズ質問の使い分け
2.2つの反復質問(縦型反復質問と横型反復質問)
3.意味の明確化
4.論理性の確認
5.クローズ質問による確認(漏れはないか)

本音を引き出すレイアウト
・会議テーブルはV字2列型で配置
(ホワイトボードが見易く、後列の顔が見えない)
・本音を話しにくい参加者を前列に席割りする
・利害が対立する参加者の席は離す

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