習慣の力

習慣の力 The Power of Habit人間の全ての行動の4割は習慣である。
習慣は、その仕組を知れば変えることが出来る。
そして、習慣を変えれば人生も変わる。
個人の生活だけでなく、企業や社会運動さえも習慣に支配されている。
いささか風呂敷を広げすぎて、焦点がボケている気もする。
しかし、基本的な考え方はシンプルで分かり易い。

習慣は、きっかけ、ルーチン、報酬のループである。
習慣を変える方法として、本書では以下が紹介されている。

1.ルーチンを特定する。
習慣として、何をしたか、「ルーチン」を特定する。
その「ルーチン」が始まる「きっかけ」やルーチンの結果得る「報酬」も特定する。

2.報酬を変えてみる。
「報酬」を変える実験をすることで、自分が本当に欲しいものは何かがはっきりする。

3.きっかけを見つける。
場所、時間、心理状態、自分以外の人物、直前の行動などから、「きっかけ」を見つける。

4.計画を立てる。
自分が望む「ルーチン」を実行(または辞める」できるように、「きっかけ」「ルーチン」「報酬」を変えてテストする。

習慣の力はビジネスでも利用されている。
ファブリースは、掃除の後の爽やかな香りを報酬とすることで、大ヒットした。
スポーツの世界では、アメリカの弱小フットボールチームでは、決まった「きっかけ」を元に、考えずに行動する習慣を付けたことで勝ち上がった。
スタバでは、お客からのクレームなどのストレスのある状況で、行うべき行動を規定することで習慣化し、従業員のストレスを減らし、顧客満足度を向上させた。
黒人の公民権運動では、少し遠い関係者からの弱いプレッシャーによる多くの人が運動に参加した。
ゆるやかな繋がりの社会の中で、構成員に期待される行動習慣の変化が大きな運動に繋がったのだ。

とてもシンプルな考え方なので、自分の生活の中で試してみたくなる。

「習慣」はどうやって変わるのか?
残念ながら、誰にでも百パーセント効果がると保証できる方法はない。私たちは習慣をなくせないとわかっている。そのため交換するしかない。そして、もっとも簡単にしれができるのは、習慣入れ替えの鉄則が適用されたときであることもわかっている。同じきっかけと同じ報酬を使えば、新しいルーチンを入れ替えることができるのだ。

「小さな勝利は、小さな強みを着実に積み重ねていくものだ」1984年にコーネル大学の教授はそう書いている。「小さな成功を収めると、また別の小さな成功を得ようとする力が発動する」小さな成功は、ささやかな成功をパターン化させることで大きな変化を起こし、さらに大きな成功にもう少しで手が届くと思わせる。

[amazonjs asin=”B01C3P4GN6″ locale=”JP” title=”習慣の力 The Power of Habit”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です