ナイスヴィル

ナイスヴィル〔上〕 影が消える町 (ハヤカワ文庫 NV ス 24-1)アメリカの片田舎の町で、古代の呪いによる怪事件が発生する。
スティーヴン・キングのような設定だが、小悪党が多く登場するタランティーノの映画のような話になっていた。
何より、上下巻で何も終わっていない。

アメリカ南部の田舎町ナイスヴィルで少年の失踪時間が発生する。
少年の養母が自殺した後、少年は棺桶の中から発見されるが意識が戻ることはなかった。
ナイスヴィルは、アメリカの他の町によりも失踪者が5倍も多い。
しかし、その原因は分かっていない。
そのナイスヴィルで、現金輸送車を襲撃し、警官を殺傷する事件が起こる。
また、意図的な個人情報の漏洩により教会での立てこもり事件も発生する。
ナイスヴィルに古代から伝わる呪いが人びとの悪意を引き出すのか。
町を創設した家族たちの確執が原因なのか。

キングのような雰囲気を期待して読み始めたら、どちらかと言うと小悪党が何人も登場するタランティーノの映画のような小説だった。
小悪党たちはなかな良いキャラで、間抜けな行動も楽しいのだが、この小説自体がどこに向かいたいのか良く分からない。
超自然現象が背景にありながら、第1部は犯罪小説のようである。
第1部では、事件が始まったばかりという感じで、全然終わっていない。
3部作なのだが、続きを読むか微妙である。

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