自分の中に毒を持て

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)リアルタイムではよく知らないけれど、岡本太郎はスゴかったらしい。
彼自身の言葉が詰まったこの本を読むと、そのギリギリの生き方に圧倒される。
さすがに彼ほど思い切ることは出来ないが、少しは近づきたいとも思う。

1冊まるごと、岡本太郎が、どのような意気込みで人生に挑戦して来たかが、自身の言葉で語られている。
その真っ直ぐさには、驚くしかない。
大人として妥協することを良しとしない。
徹底的に闘い続ける。
とてもリスクの高い生き方だが、だからこそ生きがいを実感出来るのかもしれない、と思わせる。
安定が退屈を生み、生きている実感を失わせているのかもしれない。

ぼくはいつも、あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、危険だなと思う方を選ぶことにしている。誰だって人間は弱いし、自分が大事だから、逃げたがる。頭で考えて、いい方を選ぼうなんて
思ったら、なんとかかんとか理屈をつけて安全な方に行ってしまうものなのだ。
かわまないから、こっちに行ったら駄目だ、と思う方に賭ける。

今日の社会では、進歩だと福祉だとかいって、誰もがぞの状況に甘えてしまっている。システムの中で、安全に生活することばかり考え、危険に体当たりして生きがいを貫こうとすることは稀である。自分を大事にしようとするから、逆に生きがいを失ってしまうのだ。

こういうふうにしょっちゅう計画がだめになるということも、計画のうちに入るかもしれないんだ。
つまり、さまざまなバリエーションで自分の運命を試すという”計画”をもつことになる。その方が、おもしろいじゃないか。
ぼくは、昔から三日坊主でかまわない、その瞬間にすべてを賭けろ、という主義なんだ。だから、三日坊主になるという”計画”をもったっていいと思う。

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