シンゴジラ

シン・ゴジラ音楽集「巨神兵あらわる」が面白くないので、庵野秀明の実写には期待していなかった。
しかし、期待は裏切られた。
このような切り口で来るとは思わなかった。
対怪獣作戦のシミュレーションであり、政治ドラマだった。
ゴジラが気持ち悪いく、圧倒的に強いところも良い。
大人になってから、初めて楽しめたゴジラ映画だった。

突然東京湾に怪獣が現れ、多摩川を上り、街中に上陸する。
その時、日本はどう対応するかのドラマである。

会議のシーンが多いが、民主主義国家としては当然のことだと思う。
むしろ、官僚組織の割には良く動いている気がする。
気概のある政治家を中心に、着々と対策を立てていく。
説得力があり、自分のことしか考えない人物が登場しないので、観ていてストレスがない。

ゴジラの造形が不気味なのも良い。
上陸したばかりの時は、異様に目が大きく、魚類のような気持ち悪さがある。
ゴジラらしい姿に進化した後も、口から光線を発射する時に下顎が2つ割れる。
「バイオハザード」の登場する悪役ゾンビのようである。
冷却液を注ぎ込まれる姿は、少し微笑ましいが。

やっと海外にも誇れるゴジラ映画が出来て良かった。

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