怪盗ニック全仕事1

怪盗ニック全仕事(1) (創元推理文庫)価値のないものしか盗まないプロの泥棒ニックの活躍を描いた短編集である。
ニックは、依頼があれば手数料20,000ドル(危険な場合は30,000ドル)で何でも盗む。
ただし、お金や宝石など価値のあるものは盗まない。
盗むのは、普通は価値のないものだけである。

小粋な話ばかり
この巻きで盗んだのは、虎、プールの水、おもちゃのネズミ、看板の文字、劇場の切符、聖なる音楽、野球チーム、湖の怪獣、などなど。
現代にルパン三世のテレビ版を作るなら、こういう雰囲気にすれば良いのに。
年数回だけ仕事をして、海岸の町でガールフレンドと優雅に暮らしている姿にも憧れる。

依頼主の本当の狙いは別にあり、ニックは罠にはまってしまうこともあるが、うまく立ち回って難を逃れる。
必死さとは縁遠く、あくまでクールである。

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