謙虚なコンサルティング

謙虚なコンサルティング――クライアントにとって「本当の支援」とは何かこの本での主張は、コンサルタントは、お客さんの問題解決のお手伝いに徹しなさい、ということだ。
コンサルタントと付き合いのない人には分かりにくいが、コンサルタントは、専門家として問題解決の方法を提案しがちである。
しかし、それは間違いである、と著者は言っている。

結局、問題に一番近いお客さんの方が実行可能な解決方法を導き出せるはずである。
コンサルタントは、お客さんと同じ土俵で、お客さんが問題解決に到れるようなお手伝いをすべきなのだ。

コンサルタントは、自分の方法論を持っていて、お客さんの状況をそれに当てはめて分析しようとする。
お客さんに必要なのは、科学的な分析ではなく、目の前にある問題を解決できる現実的な手段である。

当たり前といえば当たり前だが、コンサルティングの現場では、忘れてしまう正論である。

また、本書では、お客さんとコンサルタントとの距離の取り方についても提案している。
多くの場合、お客さんがコンサルタントに本当の事が言えるように深い関係であった方が良い。
しかし、レベル1の浅い関係の方が良い時もある。

クライアントと会話するときには、コンサルタントはいつでも次のように問うとよい。「今どんな具合ですか」「私はお役に立っていますか」「私が今すべきことやお尋ねすべきことがほかに何かありますか」「あなたと私の関係について、何も問題はありませんか」などである。

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