世界の自己啓発50の名著 エッセンスを読む

世界の自己啓発50の名著 エッセンスを読むノンフィクションを読む時に、テーマに比べてやたらに説明が長いことがある。
ポイントだけを教えてくれれば良いのに、と思うことがよくあるが、そんなニーズに応えてくれそうなのが、この「エッセンスを読む」シリーズである。
このシリーズでは、有名な著作を6ページ程度で解説している。
最後に「本書を要約するなら」も付いている親切設計だ。

この本では自己啓発に関連する有名な著書を50冊紹介している。
「これも自己啓発?」と思う本も無いではないが、私でも半分はタイトルを知っているし、1/4程度は読んでいるくらいメジャーな本が並んでいる。

「本書を要約するなら」のまとめ方が面白い。
いくつかピックアップすると以下の通り。

「EQーこころの知能指数」
真の成功者は、情動を自分の制御下におく力を必ず身につけている。

「人を動かす」
相手の目でものごとを見ようと真剣に努力してみよう。
相手が感じていることを尊重すれば、どんなことでも心から聞いてもらえるだろう。

「夜と霧」
人生の意味は、自分がどう意味づけるかで決まる。

「本書を要約するなら」は、著者の主観が強く入っており、これでけ読んでも元の本を読んでことにはならない。

とても便利そうな本だが、50冊の解説を一気に読むと、集中力が無くなり、流し読みして恐れがある。
必要な時に参照するレファレンスとして、手元に置くにはいいかもしれない。

「小さいことにくよくよするな!」
むかつく相手を、幼児か百歳の老人だと想像する。

「人生を変える80対20の法則」
80対20の法則は、現実のものごとのいとなみで自然に起こる不均衡を反映している。だから、時間について合理的に考えようとしても無駄なことだ。時間管理手帳がうたうように時間効率を15-20%改善するなどということは、「重箱の隅をつつく」ようなことでしかない。意外で非合理に思えるが、重要な20%のことに使いさえすれば、実際には時間は豊かにある。

「とにかく、やってみよう!」
肯定的なものの見方をしていても、それで良くない出来事が避けられるわけではない。しかし、対応の仕方を変えることができる。「たいへんなことになった!」ではなく、「学ぶための機会だ」と考えよう。

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