ブレードランナー2049

Ost: Blade Runner 2049恐ろしく時間の空いた続編である。
当時のSF映画や小説に圧倒的な影響を与えたカルト映画「ブレードランナー」の続編が、今頃になって制作された。
私も当時、輸入モノのテープを買って、字幕なしで何回友人に観せたか分からない。
しかし、ストーリー的には、ディックの原作と大幅に異なるだけでなく、あまり面白いものではなかった。
その続編と言われても、あまり期待できない。
監督が「メッセージ」の監督なので、面白い解釈をしてくれるかもしれない、という淡い希望はあったが。

<ここからはネタバレを含みます!>

主人公はLA市警のブレードランナー”K”である。
彼はレプリカントである、というのが面白い。
レプリカントがレプリカントを狩る、という構図になっている。

彼は捜査の過程で女性の白骨死体を発見する。
その女性はレプリカントであることが判明するのだが、その女性には出産した跡があった。
レプリカントが子供を作れるということが世間に知られると、世界の秩序が崩壊する恐れがある。
LA市警は事件を隠蔽するため”K”に、子供の発見と抹殺を命じる。
一方、倒産したタイレル社を買取り、無害なレプリカントを製造・販売している企業の社長もレプリカントの出産に興味を持っており、部下に子供の捜索を指示する。
子供の秘密を知るのは30年前に失踪したブレードランナー・デッカードだった。

美術は素晴らしく、インパクトのある街の風景や廃墟の美しさなど頑張っているとは思う。
前作の雨に対して、今回は雪で雰囲気を出そうとしている。
しかし、残念ながら、前作ほどではなかった。
ヴァンゲリスの泣かせる音楽に対して、今回は「メッセージ」に近い。
不安を煽るようなBGMが多かったように思う。
前作が偉大過ぎて、どうしても比較してしまう。

泣かせるという面では、本作の方が勝っていたと思う。
人生に虚しさを感じていたレプリカントが、自分の出自に夢を持ち、夢破れて死んでいく。
なんとも切ない映画だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。