十五少年漂流記

十五少年漂流記 〔完訳決定版〕 (創元SF文庫)テレビでジュール・ヴェルヌの特集をしていたので、彼の著作を調べてみると、読んでいない本が結構あった。
「十五少年漂流記」もその中の1冊である。
有名な本だが、作者がヴェルヌとは知らなかった。
ヴェルヌに多い最新の技術を駆使するSFとは異なる。
自然の中での純粋なサバイバルである。
ガンダムのような、子供たちだけで頑張る物語のおおもとだが、いま読んでも十分に楽しめた。

15人の少年たちを乗せた船が、嵐で無人島に漂着した。
幸い死傷者は居なかったが、大人はひとりもいない。
救助が来るまで、子供たちだけで生き残らなければならない。

幸いなことに、船には食料も残っており、島の鳥を銃で撃ち落せば、当面は食べるのに困ることはない。
寒くなる前に、風のあたらない住居を確保しなければならない。
少年たちの中では、反りの合わないメンバーの間で分裂の芽が育ちつつあった。

驚くのは、無人島でも子供たちが規則正しい生活をしていることだ。
毎日勉強をして、週末には討論会を開く。
大人でも、なかなかこのような立派な生活はできない。

途中で仲間うちでの分裂が起こり、ハラハラしてしまう。
外部からの敵に対して一致団結し、大団円を迎える。

熱いスープ、コンビーフ、ウズラの丸焼き、パンの代わりのビスケット、ブランデーを加えた水、チーズ、デザートのシェリー酒などは、数日間の粗末な即時を埋め合わせてくれた。

朝と晩に、2時間ずつ、全員が広場で勉強をする。(中略)
また、週に2度、日曜と木曜に討論会を開き、科学、歴史、あるいは毎日の出来事に関連した問題が議題にされる。

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