仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判

【映画パンフレット】仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判amazonビデオのオリジナルドラマである「仮面ライダー・アマゾンズ」。
本家とは違うアダルトでダークな路線の仮面ライダーである。
「仮面ライダー・クウガ」のスタッフなので、現在のテレビシリーズよりも、こちらの方が私の好みだ。
シーズン2では、やり過ぎた感じだったが、映画版はうまくまとまっていたと思う。

この映画では、アマゾンズの「家畜化」というアイディアが秀逸だった。
実際には経済的効率性から無理があるが、このドラマの中ではとても意味がある。
進化の頂点に立つ人間に対し、人間を捕食する「アマゾン」を作ることによって、人間の進化を促すのが、会長の思惑だったと思われる。
人間を殺して食べすから、アマゾンズは無条件に「悪」である、という前提があった。
しかし、人間の食料としてアマゾンズを養殖することで、関係が逆転してしまう。

新しく作られた「草食」アマゾンズも、人間を食べられないわけではない。
人間を食べると怪物化してしまうことに変わりはない。
人間に食べられることが幸せだと、マインドコントロールされているだけなのだ。

最終的には、オメガ、アルファともに人殺しの禁を犯してしまう。
構造的に良くできた脚本のドラマだった。

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