金色天化

金色天化 (新潟文楽工房)古代から伝わる化粧を施すことで、肉体と精神を極限まで高めることができる秘術「天化」。
新潟の田舎で「天化」の伝統を守りながらひっそり暮らしていた姉弟が、「天化」の技術を悪用した犯罪に立ち向う。
とっても、マンガ的、アニメ的な設定だが、書き下ろしの小説である。

化粧による能力強化とは、荒木飛呂彦の「ゴージャス☆アイリン」を思い出させる。
その上、主人公である美男美女の姉弟は、実は血が繋がっていない。
ツッコミどころ、萌どころ満載の小説である。
あとがきを読むと、新潟で同人出版をしている作者が、若者向けに書いてみた小説らしい。
若者向けと言いながら、ネタの揃え方は、我々が若者だったころのマンガのようだ。

「天化」のような視覚的攻撃を防御するために、常に片目に眼帯をしている主人公の男の子の設定も楽しい。
「天化」の技術に関する疑似科学も心地よい。

シリーズのようだが、次を読むほどにはのめり込まなかった。

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