ブレイン・プログラミング

自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミングまず日本版のタイトルが良い。
原題の「The Answer」をストレートに翻訳したタイトルなら、この本を手に取ることはなかっただろう。
書かれている方法に目新しさはないが、その背景に「RAS」とう科学的根拠(らしきもの)があるのが、他の自己啓発本と違うところだろう。
「話を聞かない男、地図が読めない女」の著者だという事は、本書の最後の方で気づいた。

哺乳類の脳幹にはRAS(網様体賦活系)という組織がある。
これはすべての情報をふるいにかけ、必要な情報を拾い上げるツールである。
RASは、信じること、考えることだけを集め、それ以外は排除する。
自分が求めることだけど見るようにする。
RASをプログラムすることで、自動的に夢がかなっていく。
これが、本書の基本的な考え方である。

そのためには、まず、自分の望みをはっきりさせる必要がある。
目標ノートを作ることを著者は推奨している。
一冊のノートに、自分の望みに関する絵や写真、イラスト、文章を集める。
また、手書きで書くことが重要である。
そして、毎日眺める。

目標を定めるには、いつまで、どれくらいか、と具体的イメージする。
あいまいだとやる気が起きない。

目標に邁進する時の「あきらめない」ノウハウが紹介されている。
私が気に入ったのは、「数のゲーム」と「笑いの効果」である。
「数のゲーム」とは、物事には20:80の法則があるので、努力の80%は報われない。
ただし、残りの20%で実現されるので、8割失敗してもへこまないこと。
「笑いの効果」では、医者に見放された病人が、コメディのビデオばかり観続けた結果回復し、その方法で商売を始めた話である。

脳は毎秒、4億ビットもの情報を処理しているが、そのうち意識的に処理される情報は、わずか2,000ビットである。残りの情報は意識にものぼらない。

まず何をしたいのかをはっきりさせる。
どうすれば達成できるのかは、RASに任せておけば、そのうち自然にわかる。

「RAS」は本当に強力なツールで、あなたがどこかへ行きたいと思ったら、必ずそこへ連れていってくれる、あなただけのGPSだ。
これを使いこなすには、達成しようと決めた目標を紙に書き、「Aリスト」の目標については期限を切る。それだけだ。

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