60代ミッション

一般的な定年の年齢である60歳が近くなって、定年後の第2の人生について考えるようになった。
そんな人間にピッタリな本書を見つけた。
60後の生き方を「ミッション」と捉え、様々な「ミッション」を提案している。
若干、著者の趣味に偏っているところもあるが、それもまた良しである。
高齢者向けのためか、文字が大きい。

本書では、ミッションを以下に分けて紹介している。
・決める
・挑む
・乗り越える
・学ぶ
・動く
・支える
・伝える

個人的に気になったテーマは次の通り。
まずは「決める」の中で「銘ずる」。
座右の銘を繰り返し手で書いて、自分のものにする。
手で書くことが重要らしい。
「極める」では長年続けた日課を「道」という観点から見直し、ミッション化することを提案している。
「道」好きの日本人向きである。
併せて老荘思想の「道」を学ぶことを推奨している。
「全うする」では、「気分がいいなあ」の回数を増やし、自己肯定感を手に入れるミッションである。
ゆるい感じが受け入れやすい。

「挑む」の中では、「引き受ける」がある。
歳を取ると新しいことへの挑戦に腰が重くなる。
人からのオファーを「お誘い」と捉えて、構えず初めてみる。
「隠居する」では、隠居したのだから好きにさせてもらうと考え、新たなミッションのスタートラインとする。
老後に自分のミッションに突き進んだ伊能忠敬やシュリーマンの生き方を参考にする。
「注ぎ込む」では、偶然の出会いにエネルギーを注ぎ込むことが提案されている。
たまたま香水に出会い、成功したココ・シャネルのように。
長く続けるのも重要である。

「学ぶ」の中の「遊ぶ」では、「趣味」を「教え」に変えて、先生となることが提案されている。
遊びのミッション化であり、ミッションの遊び化である。

「動く」の「旅する」でのミッションは、リタイヤ後だからこそ、漂泊のごとく旅をすることである。
時間に余裕のある時だからこそ、聖地巡りをするのも良い。

「支える」の「貢献する」では、JIACA海外協力隊が紹介されている。
40〜69歳のシニア募集もあるらしい。

些細なことのようだが、もし趣味をおもちなら、楽器でも歌でも絵でも手芸でも工芸でも、自分が楽しむだけではなく、腕前を誰かに披露したり、教えたりすることを考えてはいかがだろう。

「ドストエフスキーを読む」こと自体を、60以降のミッションのひとつに加えて欲しい。

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