世界史は化学でできている

化学の発見が人間の生活に与えた影響を歴史的視点で解説している。
日常には化学の成果によるモノが溢れているが、その原理はほとんど知らない。
化学の知識を増やしたいものだが、あまりにも多岐に渡り、どこから手をつけたものか?
また、名称が覚えづらいものばかりなのもハードルを上げている。

第1章 すべての物質は何からできているのか?
わたしたちの身体は原子でできている。
その原子は宇宙で生まれ、さまざまな変化をしながらも、滅することもなく、ほとんど永遠に、地球のなかでぐるぐる巡回している。

第2章 デモクリトスもアインシュタインも原子を見つめていた
すべてのものは原子からできている、と主張したのはデモクリトスだった。
アインシュタインは、ブラウン運動の理論で原子・分子の存在を明確にした。
・原子は、およそ1億分の1センチメートル程度の直径である。
・原子核の直径は、原子の直径のおよそ10万分の1〜1万分の1程度である。
 仮に1万分の1とすると、原子の直径を東京ドーム1個分とした場合、その中の原子核の直径は1円玉程度である。

第3章 万物をつくる元素と周期表
周期表によって発見されていない元素の存在が予測できるようになった。
世の中の物質は大ざっぱに3つに分けれれる。
・非金属原子同士が結びつく=分子性物質
・金属元素だけが結びつく=金属
・非金属元素と金属元素が結びつく=イオン性物質

第4章 火の発見とエネルギー革命
ラボアジェは「空気はモノを燃やし金属を灰に変化させる気体Aと、燃焼には関係のない気体Bからなってる」とした。
この「気体A」が「酸素」である。
原油を加熱炉で加熱し、分留装置で分けると以下のようになる。
・石油蒸気360℃以上 残油(重油、アスファルト)
・240〜360℃ 軽油留分(軽油)
・170〜250℃ 灯油留分(灯油、ジェット燃料油)
・35〜180℃ ガソリン・ナフサ留分(ガソリン、ナフサなど)
・それ以下 石油ガス留分(LPガス)

第5章 世界でもっともおそろしい化学物質
皮肉な問題だが、答えは「水」である。

第6章 カレーライスから見る食物の歴史
米は、もともと食用には適さなかったが、長年の人間による改良によって、今日は人類の主食となった。
家畜についても同様である。
長い歴史の中で人類に栽培された稲は、野生の特徴を失った。花が咲くとすぐに自分の花粉がめしべに着く自家受粉によって受精し、実ができるようになった。私たちが、そのような突然変異体を選び出して育ててきたからだ。こうしてすべて同じ性質を持った稲になり、栽培しやすくなったが、その分弱くなった。

その他は以下の通り。

第7章 歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
第8章 土器から「セラミックス」へ
第9章 都市の風景はガラスで一変する
第10章 金属が生み出した鉄器文明
第11章 金・銀への欲望が世界をグローバル化した
第12章 美しく染めよ
第13章 医学の革命と合成染料
第14章 麻薬・覚醒剤・タバコ
第15章 石油に浮かぶ文明
第16章 夢の物質の暗転
第17章 人類は火の薬を求める
第18章 化学兵器と核兵器

【ミネラル】炭素、水素、酸素、窒素の4種類の元素が基本になっているが、それ以外の物質がミネラルである。漢字では灰分。無機質とも言う。

肉の成分は水とタンパク質と脂肪である。タンパク質は分子が大きく、そのままでは味を感じる事はないが、タンパク質が分解されたアミノ酸は、旨味と言って感じることができる。

ガラスが透明なのは、その表面や内部で可視光線が錯乱しないこと、可視光線が吸収されずに透過すること。以上の2つの条件が満たされているためである。

陸上の植物が名前が漬けられているもので25万種ほど。このうち、私は私たちが食べても平気なものは数%程度と言われる。
私たちの祖先は、果実、菜や花をかじり、ときには食べてみた。こうした試行錯誤を繰り返してきたのだろう。多くはしびれたり、嘔吐したり、下手をすると死んでしまったと思われる。食べられるのは20種に1種程度なんだから。

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