【熊野古道】熊野本宮大社

またもムダに早起きしてしまったが、暗いうちは動きたくない。
夜明けを待って行動開始。
昨日の夕食時に、カフェの夕食担当の人から、この辺りは「風伝おろし」が有名で、明日あたりは見られるかもしれない、と言われていた。
ホテルの庭から山の方を見ると、なるほど、山を雲が下って来る。
しばらく眺めていたが、雲はこちらのそばまでは来そうもないので、出発した。

予定通り8時に熊野本宮大館前に到着。
ここで駐車して、バスで発心門王子に向かう。
元気なお年寄りのグループとバスで出発する。
終点直前に、バスの運転手から軽くコースの案内があった。
バス代は470円。
バスを降りると、スタート地点の発心門王子までほんの少し上るが、後は下りのお得なコースである。

8時45分に発心門王子から歩き出す。
最初のポイントである水呑王子跡に到着。
ここまでほとんど舗装されており、案内も親切でとても歩き易い。
水呑王子跡そばにある学校跡の紅葉が見事だった。

次の伏拝王子までの道は、埼玉の山村と変わらなくなってきた。
ただ、太陽光線が地面を温めて、あちこちで水蒸気が上がっているのが幻想的である。
伏拝王子前の休憩所で200円の温泉コーヒーを飲みたかったのだが、店の人がひとりもいなかった。
残念。

次のポイントまで結構上る。
山頂を目指すわけではないので、上ってもすぐに下りるのが見えているのが辛い。
祓殿石塚跡遺跡の先の道を行こうとしてら、そこは熊野古道ではなかった。
危うく道に迷うところだった。
本当のポイントである祓殿王子社跡を発見し、しばらく歩くとゴールである熊野本宮館に到着。
10時50分で、ほの予定通り。

次に予定していた箸折峠コースを目指すには、このまますぐに車に乗らないと間に合わない。
帰りのバスの本数が少ないため、いい時間に乗らないと夕食に遅れてしまうのだ。
どうせ同じような古道だろうし、1日に山道を2回も攻めるのは無理があると割り切り、ここでランチに予定変更。

熊野本宮大社はなかなか大きい。
道路から見た時は分からなかったが、奥行と高低差がある。
道路側から入ると、かなりの段数の階段を上ることになる。
私は、山側から入ったので、下るだけである。

軽くお参りして、昼食が食べられる店を探す。
熊野本宮前は、観光地らしく店が多い。
しもじ本宮店に入り、エビフライ丼を食べる。
B級グルメっぽい感じがなかなか良い。
時間が余ってしまったので、昨日と同じ湯元山荘湯ノ口温泉へ行く。
昨日よりさらに客が少なく、ほとんど貸切状態で昼の風呂を満喫する。

ホテルに戻り、無料で貸してくれる電動自転車に乗ってみることにした。
ナビとしてハンドルにiPhoneを装着する。
電動自転車は初めて乗るのだが、アシストしてくれるタイミングがつかめない。
でも、上りの坂道は、感覚的には半分くらいの力で上れる。
これは快適。
近所の名所と教えられた千枚田に向かう。
iPhoneの地図アプリのナビのまま進むと、長いトンネルに突入した。
暗いし、対向車の音は大きいしで、とても怖い思いをした。
ナビに言われるまま細い道に入ると、車が入ってきそうもない、眺めの良い絶好のサイクリングロードだった。
千枚田に着いたが、水のない田圃は、いまひとつ盛り上がらない。
もっと良いビューポイントがあったのかもしれないが。
ホテルの近所を更に散策。
電動自転車なら坂も怖くない。

バッテリー切れとマシントラブルが心配だが、電動自転車が欲しくなった。
昨夜、地元のものが食べたいとリクエストしたので、2日目の夕食には刺身とメハリが出て来た。
刺身は有名らしく観光地の食事処ではメニューにあることが多い。
肉厚で美味しかった。
メハリは、海苔の代わりにごはんを葉で巻いている。
ごはんと漬物がいっしょになっていて、持ち歩くにはいいらしい。
ただ、うまく嚙み切れない。
今夜も満腹。
夕食の後は、プロジェクタでNetfliexを観ながらダラダラ過ごす。
建物全体の戸締りをしたり、電気を消したり、管理するのは何か楽しい。

最終日は、基本帰るだけである。
一人で500キロ以上運転するので、他に何かする気にはなれない。
渋滞に巻き込まれることもなく、2時間おきくらいに休憩しながら埼玉を目指す。
駿河湾沼津SAでランチにする。
SAの2階の家族庵で、新東名開通10周年記念の桜海老の玉子とじ丼セットを食べる。
2階のレストランからは駿河湾が良く見えるが、日差しが反射してまぶしい。
長く座っていたため、筋肉が固まってしまったようで、足が痛い。
玉子とじ丼は普通に美味しい。
デザートは赤福のようだった。

当然、圏央道で帰るものと油断していたら、カーナビの意見は違っていた。
東名を終点で降りて、都内を走るつもりでいることに気づいた時には、もう遅かった。
圏央道へルートを変更するタイミングがなく、東名を降りた後、環八で渋滞に巻き込まれた。
今後は、カーナビが設定したルートは、かならず確認しよう、と心に誓った。
体力的にはハードなところもあったが、思い起こすと楽しい旅だった。
そして、後半戦に続く。

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