【屋久島】白谷雲水峡ツアー

前回の縄文杉と違い、お迎えが朝の8時20分なので、のんびりとした朝である。
普通の車で迎えに来たと思ったら、今回のツアーは、私を含め2人だけだった。
ツアーは少人数の方が良い。
もうひとりの参加者である福岡から来た若い女性をホテルでピックアップして、登山口へ向かい。
40分程度、山道を上る。

登山口には、他の観光客がちらほらと見られたが、それほど多くはない。
4時間5.6キロのコースなので、気楽である。
10時間かかる縄文杉のコースは、もはや観光の域ではない。

山に入ると、最初から苔が美しい。
白谷雲水峡は屋久島の中でも、一番苔が多いところらしい。
石の上に苔が育つと、それを土の代わりとして木が成長するのが温帯多雨林である屋久島の特徴だという。
なんでこんなところに木が?というところに木が生えている。
死んだ植物を踏み台にして、植物が成長しているのは縄文杉のところと一緒である。

苔の種類も多いらしいが、判別もできないし、覚えてもいない。
ただ、苔は美しく、不思議な雰囲気を醸し出している。
宮崎駿がここの風景にインスパイアされて、ナウシカやもののけ姫を構想したのもわかる。

二代くぐり杉、シカの宿、武家杉公家杉、かみなりおんじ、女神杉などの名前のある杉が紹介され、ガイドが写真を撮ってくれる。
ただ、これらの名前は10年くらい前に付けられたもので、それほどありがたみがない。

心配していた雨にも降られることもなく太鼓岩に到着した。
山から張り出した太鼓岩からは、周りの山々が良く見える。
しかし、当然柵などないので、なかなかスリリングである。
命綱なくして、とても岩の先端にはいけない。

太鼓岩から少し下った辻峠で昼食の弁当を食べる。
雨が降らない中での弁当がこれほど幸せとは思わなかった。
よほど縄文杉の時の雨の中の弁当が辛かったのだろう。

帰りも順調に、苔を愛でながら山道を歩く。
観光にはこれくらいの行程が丁度よい。
帰り道に、縄文杉の時のガイドとすれ違った。
相変わらず、元気にガイドをしているようだ。

登山口から車にのり、宿まで送ってもらう。
予定より早く15時半に到着した。

疲れ切って何も出来ないことを想定し、夕食は宿でお願いしていた。
新しく客が2人増えたようで、夕食時の食堂で談笑していた。
いつも通りの豪勢な食卓である。
今回は焼酎のお湯割りを追加したので、いっぱいやりながらのんびり食べた。
晩酌しながらだと、ゆっくり食べられて良い。
これは日本人の知恵なのか?
それでも量が多いことは誤魔化せず、夕食後はお腹がいっぱいで、何もする気になれなかった。

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