「フィクション」カテゴリーアーカイブ

時の子供たち

面白かった。正統なるSF小説。
内紛により自滅しそうな人類は、テラフォーミングした惑星に、進化を促進した類人猿を放ち、自らの後継者としようとした。
しかし、過激派により実験は失敗。
猿たちは死に、知能を進化させるウイルスは、惑星土着の生物である蜘蛛たちの進化を促進した。
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エイリアン3

ギブスンによる幻の「エイリアン3」の脚本を小説化。
ギブスン的なサイバーパンクなビジョンはないが、ポセイドンアドベンチャーのような逃避行は楽しめた。
エイリアン2のキャラが幻影として何度も現れる、エイリアン愛に溢れる作品だった。
リプリーもニートの活躍は少ないが、ビショップの変わったユーモアを交えた頑張りが嬉しい。
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ペギー・スー 魔法の瞳をもつ少女

怖い話だった。
子供たちからみる世界に近いのだろうか?
幽霊が見える唯一の少女であるペギー・スーは、いつも幽霊たちにいたづらを仕掛けられる。
いたずら好きの幽霊たちは、人間にちょっかいを出し、殺してしまうこともある。
それに対し、ペギー・スーは幽霊を見つめることで、傷つけることができる。
でも、長時間見つめると頭が痛くなり、目が見えなくなってしまう。
そんなペギーを幽霊たちは憎むが、巨大な力に守られたペギーを殺すことはできない。
なんとか事故か自殺でペギーを殺そうとする。
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三連の殺意

酷い話だった。
一番驚いたのは、視点が章によって変わるところだ。
最初は地元の警察官の視点で、彼が主人公かと思ったら、16歳で刑務所に入った男の半生と出所後の厳しい暮らしが語られる。
彼が出会った魅力的な売春婦は、後で囮捜査の警察官としてメインキャラの一人として登場する。
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人造人間キカイダー The Novel

ドラマやアニメのノベライズではなかなか当たりがない気がするが、本作はよく出来ていた。
さすがは「千里眼」シリーズの作者だけあって、基本設定を活かすために、一生懸命理屈を考えたのがうかがわれる。
ただ、その理屈ぽさが鼻につくところも少しあった。
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