終わってない!
これが読み終わって直後の感想だった。
カリスマ的な政治家の現れた日本で、民衆の暴走を防ごうと超能力を持った兄弟が、孤独な戦いを挑む。
まあ、それほど明確なストーリーでもないが、あらすじをまとめると、こうなってしまう。
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「フィクション」カテゴリーアーカイブ
幼年期の終わり
クラークによるSFの名作が、新訳で出版された。
突如現れた、人類を遥かに凌ぐ宇宙人「オーバーロード」によって、世界の紛争は消滅する。
そして、人類は次のステージ、幼年期の終わりへと進化する。
今読んでも傑作だ。
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ブライトノミコン
イギリスらしいバカバカしいコメディーだ。
下らないダジャレが多く、下品である。
自称魔術師にして宇宙刑事のミスター・ルーンが、記憶喪失の助手と、過去を覗けるTVを求めて12の謎を解く。
イギリスのSFコメディーTVシリーズの「レッドドワーフ」を思いださせる。
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魔術師
車椅子の探偵、元鑑識のライムが戦う今回の敵は、魔術師である。
科学者であるライムを物理的、心理的マジックで苦しめる。
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灰色のピーターパン IWGP6
池袋ウェストゲートパーク・シリーズの久々の新作。
池袋の街のトラブルシューター果物屋のマコトは、相変らず金にならない揉め事解決に精を出している。
悪く言えばマンネリだが、安定した面白さがある。
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ドレスデン・ファイル2
魔法使いの探偵である。
かなり頼りなく、愚痴っぽいところが良い。
敵が狼男である今回は、前回よりアクション、キャラクターともに大増量で、盛り上がって来た。
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千里眼 優しい悪魔
千里眼シリーズの最新作は、いままでのシリーズとの決別だった。
友達や仇敵と別れ、美由紀は新しい敵と本格的に対決することになる。
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20世紀の幽霊たち
短編は難しい。
特に幻想文学は。
作者の想いについていけないうちに、終わってしまったりする。
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灰色の監視者
第二次大戦当時を舞台にした「海底二万リーグ」の続編、ノーチラス・シリーズも、もう8巻目に入った。
翻訳のペースが遅いのか、前巻からかなり時間が空いたので、話の流れを思い出すのが一苦労である。
今回は、やたらにサメが多い。
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チャイルド44
スターリン体制下のソ連。
社会主義国家では、犯罪者の存在は認められなかった。
子供ばかりを狙う連続殺人鬼を負う主人公は、国家に対する反逆者者として扱われる。
何とも重く、辛い探偵小説である。
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