「SF」タグアーカイブ

エイリアン3

ギブスンによる幻の「エイリアン3」の脚本を小説化。
ギブスン的なサイバーパンクなビジョンはないが、ポセイドンアドベンチャーのような逃避行は楽しめた。
エイリアン2のキャラが幻影として何度も現れる、エイリアン愛に溢れる作品だった。
リプリーもニートの活躍は少ないが、ビショップの変わったユーモアを交えた頑張りが嬉しい。
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人造人間キカイダー The Novel

ドラマやアニメのノベライズではなかなか当たりがない気がするが、本作はよく出来ていた。
さすがは「千里眼」シリーズの作者だけあって、基本設定を活かすために、一生懸命理屈を考えたのがうかがわれる。
ただ、その理屈ぽさが鼻につくところも少しあった。
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サーキット・スイッチャー

自動運転が普及してした日本でカージャックが発生した。
自動運転アルゴリズムの開発者坂本は、犯人と高速を走る自動運転の車の車内に閉じ込められた。
犯人の要求は、坂本の殺人を実証すること。
有名なトロッコ問題を使い、このような形で技術の闇を炙り出すとは。
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ビンティ調和師の旅立ち

天才的な調和師であるビンディは、父親の後を継ぐことを期待されたが、家族の反対を押し切って大学に行くことにする。
大学惑星へ向か宇宙船がメデュースという種族に襲われ、ビンティ以外は皆殺しにされてしまう。
生き残ったビンティは、大学惑星とメデュースの調停をすることになるが・・
アフリカン・ティストの冒険SFである。
科学的背景の分からない部分もあるが、少女の冒険譚として楽しめた。
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大怪獣のあとしまつ

退治された怪獣の死体は、どのように始末されるのだろう?
という疑問がこの映画のテーマである。
「時効警察」の三木監督なので、当然コメディである。
ただ、舞台が大きすぎる上に、主演の二人が普通に主演をはれる人気俳優なためか、三木監督得意の不条理なギャグがうまくハマっていない気がする。
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