「精霊の守り人」シリーズ第3弾である。
地味だった前作と違って、チャグムやシュガなど1作目からのメンバーがフル出演で、それだけでも嬉しい。
特に、帝と張り合う政治家に育ちつつあるチャグムは、今後が楽しみである。
今回は、呪術師たちのドラマであった。
大呪術師トロガイの若かりし頃の話や、タンダがトロイガの弟子になったエピソードなども語られている。
また、”花”に取り込まれて獣と化したタンダとバルサの死闘も見られる。
特に目新しいアイディアがあるわけでも、スケールが壮大なわけでもないが、とてもしっかりしており、安心して楽しめるファンタジーである。
ハードカバー版はかなりの巻数が出版されているはずなので、早く文庫にして欲しいものだ。
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