貸し切りの深湯で、湯船に浮かべて日本酒を一杯。
大晦日の朝は玄関で餅をつき、その餅で朝食に雑煮ときな粉餅を食べる。
嵐渓荘は、至れり尽くせりの日本の宿だった。
出発しようと思ったら粉雪が舞いだし、あっと言う間に本格的な降りになってしまった。
高速も、チェーン規制こそないものの、うっすら雪が積もって、滑らないか不安だった。
高速を走っているうちに、雪はいつしか雨になり、雨も止んだ。
一時はどうなるかと思ったが、まずは安心。
高速を降りた時には雨が降っていたので、観光はあきらめ、昼飯を食べるところを探す。
途中で発見した魚の美味しいという店に入る。
カキ鍋がとても美味しかった、らしい。
私はお魚定食を食べた。
焼き魚と刺身の組み合わせで、まずまずの味だった。
スーパーの駐車場が混んでいたので、コンビニで宴会用の酒とツマミを仕入れて、16時前には長野温泉嵐渓荘に到着。
なかなか雰囲気のある宿である。
丁度雪が降り始めて、川の見える部屋から風景に趣がある。
雪が小ぶりになって来たので、長靴を借りて宿の周りを散策する。
やはり寒い。
長靴に水がしみてきたので、急いで戻った。
ロビーで飲料の温泉を飲んだら、とてもしょっぱかった。
お茶受けの芋ヨウカンがとても美味しく感じられた。
風呂は時間指定の貸切。
2種類のうち今回は深湯だった。
立ってはいる風呂は初めてである。
立ったままで湯船に浮かべた日本酒を飲む。
極楽極楽。
制限時間の30分はすぐに終わってしまった。
夕食はとても美味しかった。
量も、タイミングも丁度良く、堪能出来た。
完食して、満足、満足。
翌朝目が覚めると、しんしんと雪が降り続け、積もっていた。
布団をあげる担当者が3人現れ、素早く布団を片づけて、去っていった。
この旅館のスタッフにはプロフェッショナルを感じる、気がする。
朝食前には、玄関前で餅つき大会。
運動も兼ねて餅をつこうと張り切っていたのだが、ギャラリーの多さに腰が引けてしまった。
その上、老婆がプロ並みの技を見せて餅をついていたので、おとなしく見学に徹することにした。
朝食はおせち料理に、つきたての餅が入った雑煮ときな粉餅で、1日早く正月が来てしまったようだった。
雪が積もっているので車を出せるか心配だったが、駐車場はお湯で雪が溶かされているので問題なかった。
でも、駐車場が水びたしだったので、靴の中に浸水して冷たい。
宿の人に確認したら、道路もお湯で解凍されているので、チェーンは必要ないと言われた。
ラッキー!
雪やアラレ、ヒョウの中をゆっくり進む。
途中コンビニに寄ったら、後ろ右タイヤがパンクしているのを発見した。
不幸中の幸いなことに、コンビニの目の前がガソリンスタンドだったので、パンクを修理してもらうことにした。
しかし、パンクしたタイヤのフレームが歪んでいたので、スペアタイヤを使うことになった。
長岡のオートバックスに電話で確認したら、夏用タイヤは置いていないとのことなので、埼玉までスペアタイヤでダマシダマシ帰ることになった。
少しは観光をしようと思ったのだが、幻の長岡城は存在しないようだったので、長岡駅そばの駐車場で車をとめて、駅ビルでお土産を買い、駅の近辺を散策した。
大晦日なのでほとんどの店は閉まっており、結局駅ビルに戻ってわっぱ飯を食べた。
レジのおばちゃんが、精算せずにお金をレジに入れてしまったので、お釣りが分からなくなり、少しモメた。
高速道路はチェーン規制だったが、路面の状態は悪くなかったので、ノーマルのまま行けるところまで行くことにした。
途中、追い越し禁止の除雪車部隊の後ろを時速20キロで走ったりしていたが、塩沢石内でチェーン装着のチェックがあり、惜しくも逃げ切れなかった。
その方が安全なのは確実だが・・・
そして、20キロ後には関越トンネルに入るため、チェーンを外すことになった。
20時30分頃には、いつものデニーズ到着。
トラブルがあったわりには、まともな時間に帰り着いた。
天気が悪かったので、全然観光しなかったので、当たり前といえば当たり前だが。