全く車椅子から動けない、本当の意味でアームチェア・ディテクティブである元犯罪学者リンカーン・ライム。
「ボーンコレクター」から続くリンカーン・ライム・シリーズ第3弾である。
ディーヴァーは本当に、エンターテーメントを描くのが上手い。
今時言うのも恥ずかしいが、どんでん返しに継ぐどんでん返しである。
鑑識の方法もリアルであり、昆虫の生態に関する引用も面白い。
手がかりのリストが何度も出て来るのは、読者を推理に誘導しているのだろうが、高度な化学の知識が無ければ、とても正解には辿り着けない。
しかし、アメリカの司法取引は恐ろしいものがある。
まさか、そんな強引なハッピーエンドがあり得るなんて!
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