思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫)本書では、”考える”ことの手順を解説している。
思考のプロセスを、アイディアの発見から、情報収集、忘却、熟成というライフサイクルで、自分の体験を踏まえて考察している。

著者は、学校教育をグライダー教育としている。
問題を与えられて正解を出す教育では、自分で問題を発見する、自分自身に動力を持った飛行機は生まれないと言う。
グライダー人間の得意とする記憶と再生は、コンピュータにとってかわられるのは間違いないので、もっと危機感を持つべきだと主張している。
1986年に書かれた本だが、この問題は現代においてもっと切実になっている。

アイディアは寝かせるべきだ、という考え方も面白い。
アイディアを思いついた時には、自分では価値を判断出来ない。
しばらく時間を置いてみると、素晴らしい考えか、つまらない思いつきかが判別出来る。
そのためには、アイディアを熟成させなければならない。

古典は、長い時間によって、枝葉が削られ、古典になっていくという。その時間を加速させるために、忘れる技術が必要だという。
ナベを見つめすぎると、いつまでも煮えてこない。
大きな問題は、寝かせて、心の中で暖めておく必要があるのだ。

アイディアは、とにかくメモする。
時間をおいて、重要と思われるものをノートに転記する。
更に重要なものをメタ・ノートに書き写す。
これこそが、重要なテーマになるという。
また、場所というコンテクストを変えることで、新しい展開の可能性が開ける。
試してみたくなる方法だ。

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