封印殺人映画

封印殺人映画 [DVD]スラッシャー映画のドキュメンタリーである。
スラッシャー映画とは、「10代の若者が、マスクを被った男に刃物で殺される」映画らしい。
恐ろしく範囲の狭いジャンルである。

世間から後ろ指さされている分野を歴史的・文化的背景を分析している、大まじめなドキュメンタリー映画である。
一体誰をターゲットとしているのだろう。
ホラー映画をデートムービーとしているティーンエイジャーが、こんなドキュメンタリーを観るとは思えない。

スラッシャー映画の土台を作った「サイコ」「血を吸うカメラ」から始まり、「ハロウィン」「13日の金曜日」「プロムナイト」とエポックメイキングな作品を紹介していく。
イタリアンホラーの影響を受けた後、「血のバレンタイン」に繋がっている。
当時の合い言葉は「映画化されていない祭日を探せ!」だったと言う。

ホラー映画は収益性が高く、投資の対象として、新人の登竜門として製作されていたという経済的背景や、評論家によるバッシングなどについても解説されている。
大衆は、核兵器による見えない恐怖から逃避するために、ブギーマンなどの分かり易い恐怖に逃避したのではないか、という仮説も披露されている。

「エルム街の悪夢」「スクリーム」から、近年の「ソウ」で紹介は終わる。

とりあえず、カーペンター監督やウェス・クレイブン監督が、動いているのを観れるだけで嬉しい。
そうか、この映画のターゲットは、製作者達と同じ、ファンなんだな。

まあ、人に自慢出来る趣味ではないな。

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