国芳必殺絵巻流し

嘘屋絵師 国芳必殺絵巻流し (だいわ文庫)要するに、「必殺仕事人!」である。
主人公は、売れない絵師の歌川国芳。
絵筆に仕込んだ針で、悪人を始末する。
仲間に仕事人の組織「嘘屋」の仲間に、遠山の金さんがいるのが面白い。

この巻は、4つの短編で構成されている。
なかでも、第2話「嘘も方便」が面白い。
この話では、誰も死なないし、殺しの仕事もない。
大騒ぎした末に、国芳が騙されただけ、という落語のようなストーリーだった。

全体的に話は軽い感じがする。
必殺シリーズの定番通り、善人が殺され、仕事人が恨みを晴らす展開なのだが、あまり湿っぽさはない。
ミステリーとしての意外さや、人情ものとして泣かせる部分もないので、3巻完結のシリーズ物のようだが、続きを読む事はないだろう。

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