図解でわかる生産の実務 原価管理

原価管理 (図解でわかる生産の実務)原価管理学習シリーズ第2弾。
こんどは、少しシステム寄りである。

しかし、2冊目にして飽きて来た。
原価とは?原価管理とは?から始まって、製造業における原価と原価計算について解説した後、原価管理システムの構築と事例紹介へ続いている。
予算管理と利益管理、内部統制についても解説されている。

原価計算は、費目別計算を行い、部門別計算、製品別計算へと、順番に詳細化していくものらしい。
普通は積み上げていくものだが、原価計算の場合は段々詳細になっていくのが面白い。

原価には、管理・分析・計画などのために、以下の3つの概念がある。
・実際原価-標準原価
・製品原価-期間原価
・全部原価-部分原価
この違いが、瞬間的にわかるようになる必要があるのだろう。
しかし、直接原価が、まさか固定費抜きの原価とは、なかなかイメージしづらい。

ちなみに、材料品には以下の種類がある。
・主要材料費
・買入部品費
・燃料費
・工場消耗品費
・消耗工具器具備品費
会計用語は、日常生活で使う言葉と微妙に被っているが、意味が違っていたりするのでややこしい。
会計上は、製品と商品は明確に違うのだが、普通に使う言葉なので、馴染むのに時間がかかる。

原価管理システムのパッケージが紹介されており、いくつかの画面もハードコピーが掲載されている。
しかし、実際に原価管理に関わる業務をしたことがないので、各画面の機能がどこまで優れているのか、判断することが出来ない。
基本的には、原価に関する情報を入力し、必要に応じて情報を検索して表示するのだろう。
ただ、このように言ってしまうと、基幹システムのほとんどが入力して、検索・表示、集計、印刷するだけのしくみである。

FIT&GAP分析後の、望ましいパッケージ適用割合が提示されているのが興味深い。
著者によると、次のような割合である。
パッケージ適用(60%)、パケージのカスタマイズ(10%) 、アドオン開発(20%)、運用で対応または業務改善(10%)。
是非根拠を聞きたいものだ。

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