急に売れ始めるにはワケがある

急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則(ソフトバンク文庫)ヒット商品などが爆発的に広がるメカニズムを、独自の視点で解き明かしている。
「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」による流行の理論も面白いが、それに関係する実験結果が興味深い。

流行は「ティピング・ポイント」という小さなことによって引き起こされる。
流行は感染現象に似ている。
小さな原因が大きな結果をもたらし、変化が除々にではなく劇的に生じる。

爆発的感染には3つの原則がある。

原則1 少数者の法則
人口10万人を越すコロラド・スプリングに淋病を蔓延させたのは、おもに同じバーに出入りしていた約170人の行動にあったという。
社交的で、活動的で、知識があり、仲間うちで影響力のある少数の人間によって流行は始まる。

原則2 粘りの要素
メッセージが伝搬されるには、頭の中に粘り強く残っている必要がある。
「セサミ・ストリート」は、幼児が画面に集中している時間を、「粘り検出装置」で詳細に分析した結果に基づいて制作されているらしい。
さすがアメリカ!という感じがする。

原則3 背景の力
感染は、それが起こる時と場所の条件と状態に敏感に反応する。
行動の方向性を決めるにあたって、心に抱いている確信とか、今何を考えているかというようなことは、行動しているときのその場の背景ほど重要ではない、ということだ。

ティッピング・ポイントを利用し、限られた資源を一点に集中させ、一気に投入することで、些細なことから大きな結果を生み出すことが可能なのである。

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