ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)「チームパチスタ」シリーズの2作目である。
昼行灯のグッチーのダメダメさも、ロジカルモンスターの横暴さも健在である。
更にパワフルなキャラクターが加わり、ますます盛り上がって来た。

このシリーズの面白さは、なんといってもキャラクターである。
前作では、強引な論理で容赦なく相手を追い詰めるロジカルモンスター白鳥に、ひたすら圧倒された。
今回は、その白鳥のライバルが登場する。
白鳥の大学時代の同期であり、現在警察庁のエリートである加納は、白鳥と同じタイプの変人+怪物である。
また、普段は昼寝ばかりしているが、裏で病院を動かすネコ看護士長のキャラも秀逸である。
先輩看護士曰く、病院開闢以来の横着者。
噂ばかりで登場を待たれるキャラクターも隠されている。
デビュー2作目にして、ここまでの世界を作り上げてしまうとは!
末恐ろしい作家である。

話は少しSFっぽい。
捜査に使われる3Dの現場シュミレータは、流石に実用化されていないだろう。
歌でイメージを伝達するのも無理を感じる。

しかし、そんなことはどうでもいい。
とことん論理で攻め込み、いざとなったら直感とハッタリで乗り切るロジカルモンスターの活躍が読めればそれで良い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。