ブライトノミコン

ブライトノミコン―リズラのはちゃめちゃな一年間 (創元推理文庫)イギリスらしいバカバカしいコメディーだ。
下らないダジャレが多く、下品である。
自称魔術師にして宇宙刑事のミスター・ルーンが、記憶喪失の助手と、過去を覗けるTVを求めて12の謎を解く。
イギリスのSFコメディーTVシリーズの「レッドドワーフ」を思いださせる。

まず、冒頭の人物紹介からして、笑わせてくれる。
「バーソロミュー・・・トイレトロール(あとで説明する)
ノリス・スタイヴァー・・・都市伝説の(だからあとで説明するって!)
まだまだいっぱいいるけど、めんどくさいからもいいいや」

魔術師とその弟子である主人公は、バーやレストランでは食い逃げするし、タクシー代を踏み倒すために、ドライバーを杖で殴り倒す。
とても正義の味方とは思えない。

事件は解決したか、よく分からない。
事件の捜査を依頼されるために、ルーン自身がイヌを誘拐しておいたりする。
12個の謎を解明する必要があったのか、そもそも一つでも事件を解決したのか、定かではない。

翻訳なので、しつこく出て来るダジャレの面白さはよくわからない。
しかし、くり返される下らないギャグは、だんだん心地良くなって来る。

最後の最後で、ルーンと別れるのが、寂しくなってしまっているから不思議だ。
ひょっとしたら傑作かもしれない。

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