しゃばけシリーズの新作。
今度は長編だ。
近所を散歩しただけで熱を出す若さまが、なんと旅に出ることになった。
目的は湯治なので、あながち無理な話ではない。
しかし、そこは物の怪の見える若さまのこと、無難に旅が出来るはずもない。
人さらいに会うわ、天狗に襲われるわの大騒ぎである。
基本は、ほんわかと可愛らしく、だけどちょっと胸に痛い、いつも通りの期待を裏切らない小説である。
いい意味で安心して読めるシリーズだ。
今回は、山の神の娘がなかなか良い。
見た目は幼子だが、実は齢千歳。
自分に自信がないので、最初は見た目通りの幼子の行動だが、終わり頃には貫禄が付いてくる。
レギュラー入りを希望する。
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