鴨川ホルモー

鴨川ホルモー (角川文庫)「ホルモン」ではなく、「ホルモー」である。
これは、ある競技において叫ばれる言葉である。
なんともバカバカしい小説である。

舞台は京都。
選ばれた大学生たちが古代からの戦いを続けている。
式神を使った戦いである。
このように書くと、オドロオドロしい伝記小説のようだが、実際にはとぼけたティストの青春小説である。

大学の新歓コンパで騙された主人公たちは、小出しで秘密を伝授され、いつしか競技から逃げられなくなる。
子鬼のような姿かたちをした式神たちを操るには、オニ語を覚えなければならない。
そして、オニ語を覚える頃に、やっと式神が見えるようになる。

一人当たり100匹の子鬼をワラワラと従えて、相手と戦う姿は、想像すると愛らしい。
映画化されるようなので、現代のCG技術で、どのように表現されるか観てみたい。
ちなみに、「ホルモー」とは、自分の舞台が全滅した時に、操り手がどうしても叫んでしまう雄たけびである。

扱うのは式神だが、内容的には、恋あり、友情ありの青春モノである。

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