冷たい校舎の時は止まる

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)雪の降る冬の校舎に、高校生8人が閉じ込められた。
文化祭の後に自殺した友達の想いに取り込まれ、抜け出せなくなってしまったのだ。
仲の良い8人の中に自殺した本人が居る。
本人さえも記憶をなくし、全員が疑心暗鬼になっているなか、一人また一人と、人形になって姿を消していく。

なんとも不思議な設定の小説である。
「自殺者の頭の中に閉じ込められている」という設定を、登場人物たちはわりと簡単に受け入れる。
ゲームのルールとしてはわかるが、ちょっと強引な気がする。

厚い本だ。
文庫本の上下で1,000ページは越える。
最初は世界感に馴染めなかったので読みづらかったが、後半は犯人が気になって、止まらなくなった。

「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」のようでもある。

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