里山ビジネス

里山ビジネス (集英社新書)「鉄腕ダッシュ!」のダッシュ村が好きだ。
里山の生活と日本人の知恵には驚かされる。
そんな里山での生活をビジネスにして成功した著者が、成功の理由を説明したのが本書である。

著者はワイナリーに出荷するぶどうを、趣味の延長で栽培していた。
しかし、大手企業によるワイナリーの建設が中止になってしまったということで、仕方なくワイナリーの建設と経営に手を出したらしい。
経営的な目論みはほとんどなく、「景色の良いところで。美味しいワインを飲んでもらいたい」という目的で、結果的には成功したようだ。

地産地消で事業が成功するのは素晴らしいと思う。
しかし、この本を参考にして、2匹目のどじょうになるのは難しいだろう。

タイの椅子工場に60脚発注したいと連絡したら、20脚にしてくれと言われた話が面白い。
60脚も作ると、職人が飽きてしまうそうだ。
仕事は、こうありたいものだ。

「自分が職人でありたいと願う人間にとっては、自分が直接手を下してものをつくることが、自分に与えられた使命であり、自分が情熱を傾ける対象であり、なにものにも代えがたい大きなよろこびを与えてくれる時間なのです。
その種の人間は、労働を義務ではなく、権利と捉えているはずです」

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