せっかく折り畳み出来る自転車を持っているのだから、輪行に出掛けることにした。
コースは雑誌で紹介されていた富士山一周コース。
梅雨明けの時期には、危険な賭けである。
御殿場までは新宿から小田急の特急「あさぎり」で行く作戦である。
休日のあさぎりは始発でも混んでいた。
輪行袋に入れた自転車を置くスペースがあるか心配だったが、端っこの席の背中なら収納出来た。
端っこの席を予約しておいて良かった。
御殿場は雨。
駅前のレストランで朝食を食べながら雨宿りする。
冷房が強く短パンだと寒い。
雨が止んだようなので10時にスタート。
自転車を組み立てていると、自転車を盗まれたというお爺さんにガンバレと声援を送られた。
日焼け止めが必須だと思っていたが、御殿場は寒かった。
雨がポツポツ降って来たので、コンビニでカッパを買った。
ザックにザックカバーが付いているのを思い出し、引っ張りだしてみると、エプロンのようなカッパだった。
ザックは防水なのか?
淡々と上る。
秩父の山のようなキツさはないが、16キロ上りっぱなしはこたえる。
途中でカート場に寄って気を紛らわせた。
ちょうど良い休憩ポイントに富士浅間神社があった。
立派な神社なのだが、全面工事のため、本当の姿はわからなかった。
最初は見なれた山中湖である。
数年前は、ウェイクボードのために年に4、5回来ていたので目新しいものはない。
湖畔のサイクリングコースを走ってみると、やはり途中で切れていた。
なぜだ!?
山中湖から富士吉田までは延々と下る。
途中、遅めの昼食にほうとうを食べる。
涼しいので、ほうとうがちょうど良い。
富士吉田市街を抜けると、巨大な河口湖。
ここも良く知っているのでパスしようと思ったが、西湖に行くために半周くらいしてしまった。
常に小雨が降っており、本降り怖さに、観光もせず走り抜けた。
結構急な坂をのぼり、ひと山越えた感じで西湖に到着した。
前のふたつの湖のような賑やかさはなく、静かな雰囲気の湖である。
キャンプするなら、この湖がいい。
また上った後に、延々と下った。
どうせ下るんだから、そんなに上らなくても、と思ってしまう。
最初の長い上りは、思ったよりダメージが大きかったようで、ちょっとした上りも辛くなってきた。
50キロを越えたあたりから、お尻も痛くなってきた。
そして、本日最後の湖である精進湖に到着した。
とてもこじんまりとした湖である。
釣り人が多い。
紫陽花が沢山咲いていた。
紫陽花は種類が豊富で、カラフルなので見ていて楽しい。
湖畔のレストランでビールを飲んで、しばしまったりする。
6時前には民宿に到着。
激しい雨に振られずに済んだ。
夕食は、和洋折衷の豪華版。
しかし、民宿の夕食でひとりは厳しい。