闇の奥

闇の奥 (光文社古典新訳文庫)アフリカが暗黒大陸と呼ばれていた時代の物語である。
アフリカでの過酷な生活と謎の男について、イギリス人の船乗りによって語られる。
噂に違わず、難解な小説だった。

当時のアフリカは、西欧諸国の企業による無理な開発で、狩り出された現地人だけでなく、派遣されたヨーロッパ人たちもバタバタと死んでいたようだ。
その辺りの事情が描かれる前半は、悲惨ではあるのだが、どこかリアリティがなく、ファンタジーのような感じもする。

メインは、アフリカの奥地で原住民を手なずけ、大量の象牙を入手している男の探索である。
その男についての噂があちこちから集まり、徐々に期待は高まるのだが、実際に登場すると、たいしたことはなかった。

新訳だけあって、文章自体は読み易い。
難解なのは、この男が何をしたかったか、その行動原理が理解出来ない所だ。

アフリカ奥地で原住民を従え、自分の王国を築く男のイメージは強烈である。
コッポラが「地獄の黙示録」の原作にしたのも頷ける。

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