過激な漫画家サイバラによる社会派？挑戦シリーズが「できるかな」である。
可愛らしいシリーズ名に騙されてはいけない。
V3のターゲットは、脱税、ホステス、登山である。

「脱税編」が笑える。
会計士が卒倒しそうな程いい加減な帳簿を付けているサイバラの事務所に、税務署が来た。
サイバラ家の税理士の試算によると、事務所の税金は、重加算税など加えて１億円！
それに対するサイバラの反応は、「誰が払うかそんな金！」である。
かくして、１年間の脱税戦争が始まる。

あの手この手で根切りまくり、最終的には1,500万円まで値切ってしまう。
この展開をマンガにする度胸が凄い！

様々な脱税方法を笑顔で勧める税理士が面白い。
しかし、実名で出版されて、大丈夫なのだろうか？

脱税が趣味というムダに金持ちの高須クリニック社長のキャラも凄まじい。
サイバラの旦那を始め、日常ではお目にかかれない、奇妙な方向に落伍した人間の生態も楽しめる。

本書内で作者も書いているが、文字が小さくて読みづらいのが辛い。

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