飯能から越生に至る

私が良く自転車で攻めるフィールドに、飯能と越生がある。
よくよく考えてみれば、この2つは山ひとつ越えれば繋げることが出来るのだ。
これはやってみない手はない。
しかし、ひとつ問題があった。

私は現地まで車で行って、自転車で走り出し、最後はデポした車に帰って来る周回パターンのツーリングが多い。
今回は飯能から山を登り、越生側に降りるのだから、この方法は使えない。
ならば、自宅から自転車で行けば良い。
ガソリンを使わないのでエコロジーであり、車にガソリンを入れなくて良いのでエコノミーでもあるエコエコアザラクな作戦である。
自宅から飯能まで、40キロあるが、行って行けないこともないだろう。

MR4の場合、走行距離が50キロを越えるとお尻が痛くなるので、パットの入ったサイクル用インナーパンツを履いた。
スポーツ用タイツである「SKINS」も装着して、輪行バックも持って、準備万端である。

自宅を出て、いきなりトラブル発生!
シートポストに巻いていたチェーンロックが外れて、後ろのギアに絡まってしまった。
幸いギア側に障害は無かったので、ツーリングは続行出来る。
しかし、チェーンロックが切れてしまった。
この程度で切れてしまうチェーンに、防犯効果があるのだろうか?
途中100円ショップで、とりあえずチェーンロックを購入した。

街中の一般道は走っていて面白くない。
それでもMR4だとゆっくり走ることが出来ず、ついスピードを出して25~30キロくらいの巡航速度になってしまう。
別に急ぐ旅ではないのに、ムダに疲れる。

お昼ちょっと前には東吾野駅に到着。
天気も良く、半袖で十分な陽気である。
ここから峠に向けて上りが始まる。
マンガ「岳」的には、「クライミング・オン!」である。

当面の目標は顔振峠の茶屋でビールを飲む事である。
一度経験した上りのはずだが、40キロ分の疲れが足に残っているせいか、なかなか進まない。

登山地図を頼りに上り続ける。
山登り用に買った地図が、ツーリングで便利に使えることがわかった。

Hanou-Ogose1

何度か休んで、無事に顔振峠の茶屋に到着した。
サービスの大根をツマミにビールを飲んで、天ぷら蕎麦を食べて、のんびり休憩した。
最後には、またサービスのインスタントコーヒーを飲み、店のおばさんの「ゆっくり下りてくださいね」という言葉を背に出発。

Hanou-Ogose2

下りばかりではないと思っていたが、予想通り多少の上りの後、越生側に出た。
そこからは下りの連続で、あっという間に黒山三滝のある黒山に到着した。
ここまで来れば、越生駅まで良く知った道である。

越生駅に到着すると、ここからまた40キロ走ると思うと、ブルーな気持ちになった。
目的地に向かう時は良いが、消化試合はモチベーションが上がらない。

途中何度か休憩しながら、17時前には自宅に到着した。
トータルで90キロ。
平地の90キロはそれほどでもないが、峠が入るとかなり辛い。
身体のあちこちが痛い。
次にこのようなルートを取る時は、輪行にしよう。
やっぱり、面白いところだけを楽しく走りたい。

Hanou-OgoseMap
[吾野駅から顔振峠を抜け越生の黒山へ]

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