パンデミック

パンデミック―感染爆発から生き残るために (新潮新書)新型インフルエンザの感染爆発「パンデミック」の恐怖は、マスコミによって盛大に報道されている。
しかし、視聴者を感情的に煽るばかりで、客観的なデータを提示しない最近のマスコミは、信頼するに価しない。
情報は自分で選択・評価するしかない。

この本では、パンデミックの様々な局面をシミュレーションし、小説風に記述しているので、イメージを掴みやすい。

「人口の25%への感染と2%の死亡者を考えた時、東京で発生した場合は、山手線をはじめとする鉄道や地下鉄が運行できなくなり、密室になる航空機も運行停止、病院はいつになるかわからない診断を待つ患者たちで大混乱するだろう。
そして、政府からは外出を禁止する戒厳令まがいの通達が出されることもあるかもしれない。
このとき、都市としての機能は完全に麻痺してしまう。」

感染というと病気の心配だけしているが、結果的に都市機能が麻痺してしまう。
規模が大きくなれば、国家そのものや経済の麻痺にも繋がる恐れがある。

ワクチンの接種によって、感染率は下がっているが、人口約1億3千万人の日本では、毎年約1千万人が感染している。
新型インフルエンザが、どの程度の脅威なのか、過去の統計との比較が、判断材利用のひとつになるだろう。

インフルエンザウィルスの型を決めるのは、マグルチニンとノイラミニダーゼという2つの蛋白である。
この2つは、それぞれ16と9種類の型がある。
この組み合わせにより、理論的には144種類の型のインフルエンザが存在することになる。
多くは、まだ実在が確認されていないが、潜在的には、これだけの脅威が待っている可能性がある。

ワクチンの接種は2回が基本のようだ。
筆者は、ワクチン接種をしたら、風邪をひきにくくなったという。
試してみたい情報だ。

パンデミック対策として、生活用品の備蓄が推奨されている。
しかし、日本の都市部に住んでいて、パンデミックが終了するまでの、2ヶ月分の生活用品を備蓄するのは現実的ではない。

この本を読んで一番驚いたのは、マラリアの恐ろしさだ。
ギネスブックに、以下の記述があるようだ。
「マラリア原虫は人間を除いて最も危険な動物。戦争や事故を除けば、石器時代以来の人間の死因の50%は直接、間接的にマラリア原虫に記せられる」

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