アーティストのためのiPhone開発ガイド、という珍しい本である。ポップでカラフルな図解が楽しい。
しかし、技術的にも高度な内容である。
前半で学習するサンプルもバーチャルドラムアプリであり、なかなかアーティストっぽい。
OpenALを使った3次元音響や、Open Sound Controlを使ったPCとの通信など、内容はどんどん高度になっていく。
理解出来るかどうかは別にして、著者のサイトからサンプルをダウンロードして、自分のiPhoneで実行するだけでも、楽しそうなネタである。
iPhone標準の「マップ」アプリに、座標を渡して起動する方法など、興味深い情報も多い。
巻末の開発者対談もプログラマーっぽくない。
Objective-Cに苦しめられた話もリアルに語れらているが、音楽や写真の話がとても多い。
アップル標準のインターフェースに沿うのが、必ずしも善でないことを教えられた。
1月のイベントが2つとも終わったので、そろそろiPhoneの新しいアプリを開発しようかな。
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