借りぐらしのアリエッティ

借りぐらしのアリエッティ [DVD]宮崎駿以外のジブリ作品は観ないのだが、今回は期待の新人ということで劇場に足を運んだ。
人間の巨大な家を舞台にした山岳冒険映画として、充分楽しめた。
内容は地味だが、シンプルで良い作品だと思う。

人間の家の地下に住んで、生活に必要なモノを少しづつ借りて、慎ましく生活している小人たちの話である。
ある日、体の弱い少年が療養のため屋敷に滞在することになり、アリエッティが見つかってしまうことから、平穏な生活がくずれることになる。

この映画で一番楽しめたのは、小人からみると巨大な人間の家の中を、アルペン登山のように旅するアリエッティたちの姿である。
アリエッティの初めての「借り」の時、父親と二人、ティッシュと角砂糖を求めて、人間の家の中を旅する。
豆電球をランタンに、フックのついたロープを持って、壁の内側を登り、戸棚をロープで下る。
両面テープを靴の裏に貼り、絶壁の家具を踏破する。
不思議とリアルで、ワクワクする冒険である。
何事にも動ぜず、必要な道具は自分で作るアリエッティのお父さんがカッコいい。

最後にもう一波乱あると思ったら、呆気なく終ってしまった。
これはこれで、潔くていい気がする。

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