エキセントリックな書道家・武田双雲による超ポジティブシンキングな自己啓発書である。
いかに人生を楽しく生きるかについて、面白い方法が軽妙な語り口で紹介されている。
この本の方法を愚直に実践すれば、悟りの境地に達するかもしれない。

まず最初の方法は、『「あー幸せ」「楽しい」って、何度も口にすること』。
自分にとって心地いい言葉を連呼するとで、実際にそういう気持ちになっていく。

次の方法は、『口角を5ミリ上げる』。
態度を変えれば気分が変わる。

このような簡単で、手間のかからない方法が多数紹介されている。
これくらいのことなら、騙されたつもりでやってみても、全然損はない。

その他に、私が気に入った方法は以下の通り。

自分をほめるために「1日1回ガッツポーズをする」
嫌なことはゲームに変える
「義務リスト」を作って「しなければ」を「したい」に変えていく
「これが最後」と思って人と接する
「自分にとって心地よい言葉」+「ナンデスナゼナラバ」=「ハッピーな事実」
(実際には心地よい状態でなくても、脳は猛然と幸せな理由を探す)
好きなことをやるというより、やることを好きになる
「今」を「味わう」

この本では、「幸せ」の根底にあるのは「感謝」である。
日常生活の中で、粗探しをするのではなく、感謝する対象を見つける「感謝メガネ」をかけることで、たくさんの小さな幸せが手に入る。

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