考えない練習

考えない練習 (小学館文庫)考え過ぎこそが現代人を不幸にしていると説く、現役の坊さんによる本である。
言われてみると、無駄に考えていることが多い。
仏教は奥が深いと思わせる一冊である。

脳は無駄に考える。
何かを行っている時も、常に別のことを考えてしまう。
それは不安や悩みが多い。
何故なら、脳は刺激が大好きで、不安や悩みには刺激が強いからだ。
これがこの本の前提である。

このような無駄な考えにストップをかけることで、心をコントロールするのが目標である。
そのためには、五感を研ぎ澄まし、現実を味わう。
この本では、無駄な考えに振り回されないための、話す、聞く、見る、書く/読む、食べる、捨てる、触れる、育てる方法が解説されている。
日々の生活を味わうのが一番いいようだ。

最後の心理学者との対談を読むと、人間には選択の自由がないと作者が考えていることが分かる。
選択の自由がないことを受け入れることで、生き易くなるらしい。
原始仏教は奥が深い。

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