「戯言シリーズ」に登場した零崎一族にスポットを当てたシリーズ。
殺し屋の一族である零崎は、家族愛が強いのが特徴である。
本作では零崎一族の実質トップ双識と、零崎の中の零崎にして異端である人識と、殺人ニューフェースの女子高生伊織が中心である。
普通の女子高生である伊織は、突然同級生に襲われ、ごく自然に返り討ちにしてしまう。
その伊織を、零崎双識は、妹として迎い入れようとする。
零崎一族は、血縁ではなく、殺人衝動で結ばれた一族なのだ。
殺人集団として恐れられている零崎一族を狙う陰謀に、双識と伊織、そして人識も巻き込まれていく。
「戯言シリーズ」に登場した零崎一族は人識だけである。
この「人間シリーズ」は、「戯言シリーズ」よりも過去に位置づけられるようで、キャラクターの背景を知るには良いかもしれない。
でも、最強と最悪と最終が戦った「戯言シリーズ」を読んだ後だと、少し物足りない。
「ジョジョの奇妙な冒険」の第2部を読んだ後に、第3部を読んだような気分である。
続巻である「零崎軋識の人間ノック」も同様である。
こちらは、ドラゴンボールの「天下一武闘会」のような趣きが楽しめる。
軋識アニキが、いきなりイジメられキャラになっているのが可愛そ過ぎる。
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