3Dになったからではなく、監督にポール・アンダーソンが帰って来たので期待してしまった。
しかし、話のネタ的にも、監督的にも、もう限界なのかもしれない。
アリスは、生存者が居ると言うアラスカのアルカディアに行ったが、記憶を無くしたクレア以外、誰もいなかった。
ロスアンゼルスの刑務所で立てこもる生存者を発見したアリスとクレアは、生存者と協力し、ゾンビに囲まれた建物を脱出し、港に停泊するアルカディアと思われるタンカーに向う。
こんな話だったと思う。
「バイオハザード3」の続きで、アリスのクローン部隊が登場し、渋谷地下にあるアンブレラの秘密基地を襲う。
アリスがバタバタと倒されるが、クローンなので問題はない。
しかし、本体はTウィルスの活動を抑え、アリスの超人的身体能力や回復力を抑え込む薬を注射されてしまう。
アリスは普通の人間になってしまった。
「バイオハザード2」で、アリスは強くなり過ぎたのだ。
ラストでは、監視カメラ越しに、相手を呪い殺す超能力まで手に入れた。
こんな女が主人公では、アクション映画も作りづらいだろう。
だからと言って、一度強くなったキャラクターを、薬で弱くされても観ている側は盛り上がらない。
ゾンビに囲まれた刑務所からの脱出も、蛇足に思えてしまう。
ポール・アンダーソン監督には、是非新しいネタで、つぎの映画に挑戦してもらいたいものだ。
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