砂漠

砂漠 (新潮文庫)本書において「砂漠」とは現実世界である。
現実世界にデビューする前の5人の大学生の物語である。
平凡とは言い切れない5人の、普通ではないけれどそれほど派手でもない、まあ爽やかな学生生活を楽しめる。

この小説のポイントは、やはり西嶋だろう。
世界平和のために、麻雀で「平和」を上がろうと本気で頑張る男である。
アメリカの中東戦争に怒り、何も感じない同級生にもからむ、そばに居たら面倒な男である。
結局何も出来ないのだが、どこか一貫している彼の姿勢は、羨ましくもある。
車を吹き飛ばす超能力少女も登場するのだが、世界に向き合おうとする西嶋の方が彼女より強烈な存在感がある。

空き巣を捕まえようとして悲惨な事故に会ったり、通り魔を捕まえたり色々事件もあるが、ふわーっとした感じの青春小説だった。

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