サイエンス・ファクション

サイエンス・ファクション――疑り深い科学者のための宇宙旅行入門オランダの物理学者によるSF的未来の検証である。
荒唐無稽な夢がないのは仕方ないが、もう少し新しい知見が欲しかった。

SF好きの物理学者が、SFで取り上げられるテーマについて、自然科学的に無理がないか検証している本である。
著者のイマジネーションが暴走しそうになるのを、科学者としての良心が押しとどめている雰囲気である。
専門だけに物理学系の分析は厳しいが、門外の生物学などはかなりアバウトな感じがする。

目次を見る限り、SF的なテーマがテンコ盛りでワクワクする。
でも、手を広げすぎて、それぞれのテーマの掘り下げが浅い気がする。
どうしても光速は超えられないので、宇宙探検は知性を持つロボットに任せて、人間はロボットの冒険をバーチャルに体験するという未来は、やっぱり寂しい。

ちなみに、目次は以下の通り。

宇宙から科学へカウントダウン
ロケットはなぜ飛び立つか?
縮みゆく人間、ミクロの世界
どこまで進化?コンピュータの処理能力
紙から電子書籍、3Dへ
ロボット時代のはじまり
未来の浮遊都市
住みよい地球を追い求める
「凧」力発電
恒星への果てしない旅
惑星の入植者
ロボットを操って月を植民地化
進化する自己増殖・自律ロボット
DNAの語る未来の生命
星と星をエレベータで結ぶ
宇宙人はどこへ行った?
惑星のビリヤードゲーム
衆愚社会を超える科学の英知

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