大聖堂

大聖堂 (上) (ソフトバンク文庫)以前から話題の1冊である。
いつの間にかドラマの放映も始まっているらしい。
これぞ大河ドラマ!という感じの骨太のストーリーだった。

読み始めると主人公の多さに戸惑う。
誰が主人公か分からないので、話の進む先が見えないのだ。
実は庶民、教会、貴族のそれぞれの立場から当時の世界を多面的に描く試みなのである。

基本的には大聖堂が立つまでの物語である。
そこには様々な人々の思惑と人生が絡み、王位を巡る争いも影響してくる。

主人公達は波乱万丈の人生を生きている。
苦難を乗り越えて、やっと一息付けると思ったら、思わぬところから次の苦難が降りかかってくる。
もう許してやって、と思ってしまう。
このような王道の物語をキッチリ読ませるケン・フォレットは大したものだ。

完全な善人が居ないところも良い。
どこか傲慢さや弱さ、ズルさを抱えている。
善人同士でも、宗教的・道徳的な違いで反目することがある。

大聖堂の設計図を付けて欲しかった。

この小説の主人公は大聖堂でもあり、大聖堂建築の細かい説明が多いのだが、なかなかイメージしづらい。
図解でもあれば、更に楽しめてと思う。

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