斎藤孝の天才伝シリーズ。
2つ目は、サン=テグジュペリ。
有名な「星の王子さま」の作者である。
ユングと違い、わりと普通の人なので参考になるかもしれない。
サン=テグジュペリは、飛行機乗りだった経験を文学に生かし、倫理にこだわった小説家だったようだ。
人間の生きる力は、子ども時代の記憶だと考えており、子どもだったことを忘れた大人のために「星の王子さま」を書いた。
責任感を重視しつつも、おおきく構えないところも共感出来る。
「勇気というものはあまり立派な感情からできていません。憤怒がすこし、虚栄心がすこし、強情がたっぷり、それにありふれたスポーツ的な楽しさがまじっているだけの代物です」
彼の場合、マザコンが良い方向に作用しているようだ。
「温かな雰囲気の中で包まれるように育った感覚が、彼の細胞の一つひとつまでしみ込んだことは大きなポイントです。こうした肯定感がること、感覚として幸福を知っていることで、それを求めることができるからです」
また、夢想してイメージの世界へ浸ることが、彼にとって子ども時代を取り返す方法だった。
「夢想する大人は、生き生きとした子ども時代を失わず、どんな苦境にあっても幸福への回路を開くことができます」
サン=テグジュペリから学べるポイントは、私としては次の通りである。
子どもの頃の自己肯定力を現実世界で活用する
自分を鍛え、自分を大きくする仕事を選ぶ
自分の意識を変えられる場所を探す
孤独の時間を大切にする
夢想することで生きる力をかきたてる
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