あまりに間抜けなネタなので公開当時はスルーしていたが、荒木飛呂彦が進めているので、借りて観てみることにした。
意外なことに、これが面白かった。
スティーブン・キングの小説でも分かるように、元になったアイデアの素晴らしさと作品の面白さは、必ずしも一致しない。
修学旅行でパリに向かう直前、主人公の少年は飛行機が墜落するビジョンを見る。
実際に飛行機は墜落し、騒ぎを起こして飛行機を降りた少年と、煽りを食らって置いていかれた数人を残して、クラスメイトは全員死亡する。
ところが、生き残った人々が、本来死ぬべき人間だったという理由で、次々に死んでいく。
本来死ぬべきだった人間を回収する死神の存在がほのめかされるのだが、殺人鬼のような化け物が姿を現すわけではない。
それぞれが、あり得ないような不幸な事故で死んでいくのだ。
観ている方では、次の犠牲者はだいたい分かっている。
だから、登場人物が危険なモノに近づくとハラハラする。
そこにナイフがある!コンセントのそばに水漏れがある!ガスバーナーに火を着けるな!などなど。
ピタゴラスイッチか!と思うような台所用品の連携ワザで殺されたりする。
なかなか楽しませてくれた。
この映画はシリーズ化されていたので、2作目も観てみたが、1作目ほどのクオリティはなかった。
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